歯と歯茎の間が黒い!ブラックマージンとは?原因と解決法について
2026/02/20
こんにちは。枚方市樟葉の歯医者「たかぎ歯科クリニック」です。
「昔入れた差し歯の根元が、最近黒くなってきた気がする……」
「歯茎との境目に黒い線があって、人前で笑うのが恥ずかしい」
このようなお悩みで来院される患者さまは、実は非常に多くいらっしゃいます。
この、歯と歯茎の境目に現れる黒い線の正体は、歯科用語で「ブラックマージン」と呼ばれます。
かつての審美治療では当たり前のように使われていた材料が、時間の経過とともにこのような見た目の変化を引き起こしてしまうことがあるのです。
しかし、現代の歯科医療では、このブラックマージンを解決し、天然の歯と見分けがつかないほどの美しさを取り戻す方法が確立されています。
今回は、ブラックマージンが起こる原因と、その救世主ともいえる最新材料「ジルコニア」について、詳しくお話しします。
ブラックマージンの正体とその原因
ブラックマージンとは、被せ物(クラウン)と歯茎の境目に黒いラインが見えてしまう状態のことです。
なぜ、きれいに被せたはずの場所が黒くなってしまうのでしょうか。主な原因は3つあります。
被せ物の内部に使われている「金属」の露出
以前の審美治療で主流だった「メタルボンド」という被せ物は、内側に強度を出すための金属を使用し、その表面にセラミック(陶器)を焼き付けた構造をしています。
歯茎が加齢や歯周病で少しずつ下がってくると、それまで隠れていた内部の金属の縁(ふち)が表面に露出してしまい、それが黒い線となって見えてしまうのです。
金属イオンによる歯茎の着色(メタルタトゥー)
被せ物の金属が長い年月をかけて溶け出し、歯茎に染み込んでしまうことがあります。
これを「メタルタトゥー」と呼びます。一度歯茎に色がついてしまうと、被せ物を替えるだけでは色が消えない場合もあり、早めの対策が重要です。
適合精度の低下による汚れ
被せ物と自分の歯の間にわずかな段差や隙間があると、そこに汚れや着色が溜まり、黒く見えることがあります。
これは見た目だけでなく、二次的な虫歯のリスクも高めてしまいます。
かつての主流「メタルボンド」の限界
少し前まで、審美治療といえば「メタルボンド」が一般的でした。
しかし、今の視点で見るといくつかの弱点があります。
ブラックマージンの発生リスクが高い
前述の通り、構造上どうしても金属の露出を避けるのが難しい面があります。
透明感の不足
内側が金属であるため、光を通しません。そのため、天然の歯特有の「透け感」が出にくく、どこか不自然でマットな白さになりがちです。
金属アレルギーのリスク
常に金属が口腔内に触れているため、アレルギーを引き起こす可能性があります。
かつては「噛み合わせが強い方は、強度を保つためにメタルボンドにするしかない」と言われていた時代もありましたが、現在はその常識が変わりつつあります。
次世代の審美治療「ジルコニア」が選ばれる理由
ブラックマージンを根本から解決し、さらに美しさを追求するために現在推奨されているのが、「完全メタルフリー(金属を一切使わない)」のジルコニアです。
金属を一切使わないから「黒くならない」
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるセラミックの一種で、それ自体が白く美しい素材です。
金属を一切使用しないため、たとえ将来的に歯茎が下がったとしても、ブラックマージンが現れる心配がありません。
また、金属が溶け出すことによる歯茎の変色も起こりません。
天然の歯のような「透明感」
ジルコニアはメタルボンドと違い、光を透過させます。
そのため、隣の天然歯と馴染む自然な透明感を実現できます。
前歯のような最も目立つ場所でも、違和感のない美しい仕上がりが可能です。
驚異的な強度(噛み合わせが強くても安心)
これまで、奥歯や噛み合わせが強い部位には金属が必要だと思われてきました。
しかし、最新のジルコニアはその常識を覆すほどの強度を誇ります。
ここで、材料の「強度(曲げ強度)」を比較してみましょう。
一般的なセラミックの強度
360から410MPa(メガパスカル)程度。
これは天然歯の強度に近いですが、衝撃に弱く、奥歯に使うと割れてしまうリスクがありました。
ジルコニアの強度
約1300MPa。一般的なセラミックの3倍以上の強度があります。
この圧倒的な強度があるため、現在は噛み合わせが非常に強い方や奥歯の治療であっても、金属を使わずにジルコニアで対応することが可能です。
メタルボンドとジルコニアの比較まとめ
患者さまが治療を選択される際の参考に、それぞれの特徴を整理しました。
| 特徴 | メタルボンド(従来) | ジルコニア(最新) |
|---|---|---|
構造 |
金属の土台 + セラミック |
ジルコニア単体(メタルフリー) |
見た目 |
根元が黒くなりやすい(ブラックマージン) |
根元が黒くならず、いつまでも美しい |
透明感 |
光を通さないため、やや不自然 |
光を通し、天然歯のような透明感がある |
強度 |
高いが、表面のセラミックが欠けやすい |
極めて高い(約1300MPa) |
金属アレルギー |
リスクがある |
リスクなし(身体に優しい) |
推奨部位 |
過去は奥歯に多用された |
前歯から奥歯まで、すべての部位に推奨 |
当院でのブラックマージン治療の流れ
たかぎ歯科クリニックでは、単に被せ物を新しくするだけでなく、お口全体の健康と美しさをトータルで考えた治療を行っています。
-
- STEP 1徹底的なカウンセリングと検査
- まずは現在のブラックマージンの原因を特定します。
「被せ物の縁が見えているだけなのか」「歯茎自体に色が移ってしまっているのか」を診査し、最適なプランをご提案します。
-
- STEP 2歯周病の治療(土台作り)
- 歯茎が腫れた状態で型取りをしても、美しい仕上がりにはなりません。
まずは予防歯科の視点から、クリーニングを行い、歯茎を健康な状態に整えます。
-
- STEP 3精密な型取りと仮歯の調整
- 当院では、噛み合わせのバランスを非常に重視しています。
ジルコニアを製作する前に、仮歯で見た目や噛み心地をシミュレーションし、納得いただいてから本歯へ進みます。
-
- STEP 4最高品質のジルコニアを装着
- 高い強度と透明感を兼ね備えたジルコニアをセットします。
装着後のアフターケア(定期検診)もしっかり行い、長持ちする口元を守ります。
美しい歯茎を維持するために:ホワイトニング・予防歯科との連携
ブラックマージンをジルコニアで解消した後は、その美しさをさらに引き立てるために、他のメニューとの組み合わせもおすすめです。
ホワイトニング
周囲の天然歯をホワイトニングで明るくしてからジルコニアの色を合わせることで、お口全体のトーンが上がり、より若々しい印象になります。
エナメルトリートメント
歯の表面をハイドロキシアパタイトで整えることで、汚れの付着を防ぎ、ジルコニアと歯茎の境目を清潔に保つことができます。
フッ素コーティング・ミネラルパック
ジルコニアを入れた土台となる自分の歯を強化し、二次的な虫歯から守ります。
【まとめ】ブラックマージンは、最新の歯科医療で解決できます
歯と歯茎の間の黒い線は、加齢のせいだと諦める必要はありません。
以前の主流だったメタルボンドから、透明感にあふれ、セラミックの3倍以上の強度(約1300MPa)を持つジルコニアへ移行することで、見た目のコンプレックスは解消されます。
「昔入れた差し歯をきれいにし直したい」
「金属アレルギーが心配」
「歯茎の黒ずみを何とかしたい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ枚方市樟葉のたかぎ歯科クリニックへご相談ください。
審美治療と予防歯科のプロフェッショナルとして、あなたが心から笑える毎日をサポートいたします。
この記事の著者 高木 一徳
医療法人たかぎ歯科クリニック 院長
歯学博士|大阪歯科大学 卒業
大阪歯科大学大学院にて補綴・顎関節症を研究後、京都市の歯科医院で多数の患者を診療。
「悪くなってから治す」の繰り返しを変えたいという思いから、2005年に予防を重視した当院を開業。
現在はワンコインホワイトニングや審美治療にも注力し、年齢を問わず美しい口元づくりをサポートしている。
スタッフと共に学び続け、より良い治療とホスピタリティ向上に努めている。
経歴
平成7年 大阪歯科大学 卒業
平成11年 大阪歯科大学大学院 修了(京都市の歯科医院で勤務)
平成12年 大阪歯科大学欠損歯列補綴咬合学講座 講師
平成17年 たかぎ歯科クリニック 開業
所属学会
日本補綴歯科学会
日本顎関節学会
日本審美歯科学会
抗加齢歯科医学研究会
ドライマウス研究会
医療法人たかぎ歯科クリニック:https://www.takagi-dc.jp/
〒573-1121 大阪府枚方市楠葉花園町15-1 くずはモール本館1F
電話:072-855-4618
交通アクセス
電車でお越しの方:
京阪本線「樟葉駅」改札出て正面のくずはモール本館へ
