舌のクリーニングは歯科医院で受けられる?清掃方法や費用相場を解説
2025/08/20

こんにちは。枚方市樟葉の歯医者、たかぎ歯科クリニックです。
「歯科医院でのクリーニング」と聞くと、多くの方は歯に付着した歯垢や歯石をとる処置を思い浮かべるのではないでしょうか。
舌クリーニングを思い浮かべる方や、実際に舌クリーニングを受けた経験がある方は、あまり多くないかもしれません。
しかし、舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)は、そのまま放置しておくと口臭をはじめとするさまざまなトラブルの原因になります。
舌のケアを定期的に行うことは、舌苔の除去と口内の健康維持のために欠かせませんが、舌は傷つきやすいため、自分で舌クリーニングを行う際には注意が必要です。
そこで今回は、歯科医院で行われる舌クリーニングの概要と、自宅での舌ケアについて解説します。
舌苔とは

舌苔とは、舌の表面に付着している白もしくは黄色がかった物質のことです。
細菌や剥がれ落ちた上皮細胞、食べかすなどが結びついて形成されます。
舌苔は少量であれば付着していても問題はありませんが、過剰に蓄積すると、その見た目や舌苔が引き起こす口臭が問題につながります。
無理に除去しようとして歯ブラシなどで強くこすると舌の表面を傷つけかねないため、正しいケア方法で取り除く必要があります。
舌苔の色でわかる口内の状態

健康的な舌は薄い赤やピンク色をしており、舌苔は薄くついている状態です。
これは舌面の糸状乳頭という小さな突起が新陳代謝を経て剥がれ落ちる直前の状態であり、健康上の大きな問題はない状態といえます。
舌苔が黄色い場合、体内の水分不足、胃腸の機能不全、糸状乳頭の異常増殖や微生物による着色が関与している可能性があります。
また、はっきりと赤やピンク色になっている場合は、体が熱を持っている状態の可能性があり、白く厚みのある舌苔は、胃腸機能の障害が原因である可能性があります。
歯科医院での舌クリーニングの内容

舌クリーニングに対応しているかどうかは、歯科医院によって異なります。
対応している場合も施術内容はその歯科医院ごとに異なるため、ホームページなどで事前に確認してから受診するといいでしょう。
舌クリーニングに対応している場合、一般的には口腔内の健康状態を検査したうえで、汚れを浮かせるためのうがい薬や、汚れに色を付ける専用の薬剤を使用してからクリーニングを行います。
これらの薬で目には見えづらい舌苔を浮かび上がらせた後で、舌専用のブラシで優しく舌苔を除去するのが基本的な流れです。
施術時間は15分程度が一般的です。
歯科医院での舌クリーニングの費用相場

歯科医院での舌クリーニングは基本的に自由診療です。そのため、費用は歯科医院によって異なります。
歯科医院の多くは口臭対策やPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)としてほかの検査やクリーニングと併せて舌クリーニングの施術を設けており、その場合の費用は総額で10,000円から20,000円程度になることが一般的です。
そのようなセットプランの場合は総額が高額になる場合もありますので、事前にしっかりと費用の見積もりを確認し、自分の予算やニーズに合ったサービスを選ぶようにしてください。
当院では、ブレスケア(45分)として、問診、歯石取り、舌クリーニング、口臭測定を含め、8,800円の金額で行っております。
舌クリーニングのメリット

舌クリーニングのメリットは、口腔内の健康維持です。
舌苔が蓄積している状態は、舌自体の自然なクリーニング機能が低下している状態です。
細菌が繁殖しやすく、口臭や口内炎、虫歯、そして歯周病といった口腔内のトラブルを引き起こしやすい口内環境となっている恐れがあります。
定期的な舌クリーニングは、これらのトラブルを未然に防ぐことにつながります。
また、清潔で健康的な口腔内を維持することは、口臭による不快感を与えることを防ぎ、清潔感を演出できることから、周りの方々とのコミュニケーションにおいてもプラスの影響を及ぼします。
そのため、日常生活の質が向上するという面でも大きな利点があります。
舌クリーニングのデメリット
基本的には保険適用外であることが、舌クリーニングのデメリットといえるでしょう。
自由診療のため、頻繁に受けるとコスト面での負担が大きくなります。
また、舌クリーニングに慣れていない方の場合、舌にブラシが触れることで、嘔吐反射が起こる可能性もあります。
自宅でできる舌クリーニングの方法

自宅での舌クリーニングは、1日1回を目安に行いましょう。
頻繁に磨きすぎると舌を痛める恐れがありますので、クリーニングのしすぎには注意してください。
クリーニングを行うタイミングとしては、朝起きた直後が適しています。
これは、寝ている間は唾液の分泌量が減少し、細菌が繁殖しやすい状態になるためです。
朝食前に舌を清掃することで、それらの細菌を食べ物と一緒に体内に取り込むリスクを軽減できます。
基本的なクリーニング方法としては、市販されている専用の舌ブラシを使用し、舌の奥から手前に向かって、3〜5回ほど力を入れずに優しく磨くようにしましょう。
そのように優しく磨くことで、舌を傷つけずにクリーニングすることができます。
舌ブラシは、使用後はしっかり洗浄し、乾燥させて保管することで、細菌の繁殖を防ぐようにしてください。
自宅で舌クリーニングをする際の注意点
自宅で舌クリーニングをする際は、歯磨き粉は使用せず、水で濡らした舌専用のブラシを使うようにしましょう。
歯磨き粉には研磨剤や発泡剤が含まれている場合が多く、これらが舌の表面を傷つける可能性があります。
また、舌苔が多いと感じる場合でも、一日に何回も磨くのではなく、一日一回のクリーニングで徐々に舌苔を落としていきましょう。
口臭や乾燥が気になる場合は、殺菌成分や保湿成分が含まれている舌磨き専用ジェルを使用するのもよいでしょう。
まとめ

舌クリーニングにより舌苔を除去することで、口臭や口腔内のさまざまなトラブルを防ぎやすくなります。
正しい方法でケアを継続することで、清潔で健康的な口腔環境を維持していきましょう。
また、歯科医院の中には、診療メニューとして舌クリーニングを用意している場合もあります。
費用や提供内容は歯科医院によって異なりますので、事前にどのようなケアが受けられるのかを確認したうえで受けるようにしましょう。
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