【注意】歯のクリーニングはやりすぎNG!適切な頻度とリスクを歯医者が解説

   

歯のクリーニングは、お口の中を清潔に保つために役立つケアの一つです。
一方で、必要以上に短い間隔で強い刺激の処置を繰り返すと、知覚過敏や歯ぐきの痛み、着色がつきやすくなるといったトラブルにつながることがあります。

この記事では、歯のクリーニングを受けすぎることで起こりうるリスクを整理したうえで、
健康な方・リスクが高い方それぞれの頻度の目安、スケーリング・SRP・PMTCの違い、保険診療と自費診療の違い、受診前後の注意点、自宅ケアで気をつけたいポイントについて解説します。
「どのくらいの頻度で通えばよいのか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

歯のクリーニングをやりすぎることで生じる3つのリスク

歯のクリーニングは、歯石や着色を除去し、虫歯や歯周病の予防に役立つことがあります。
ただし、お口の状態に合わない頻度で繰り返したり、刺激の強い処置を何度も受けたりすると、歯や歯ぐきに負担がかかる場合があります。

例えば、歯がしみやすくなったり、歯ぐきに痛みや出血が出たり、表面の微細な傷に着色が付きやすくなったりすることがあります。
こうしたリスクを避けるためにも、口腔内の状態に合った頻度や処置内容を選ぶことが大切です。

以下で、代表的なリスクを整理します。

エナメル質や歯ぐきへの負担によって知覚過敏が起こることがある

クリーニングを短い間隔で繰り返したり、歯や歯ぐきに強い刺激が加わったりすると、歯がしみやすくなることがあります。
知覚過敏は、歯ぐきが下がって象牙質が露出した場合や、もともと歯の表面が薄くなっている場合などにも起こりやすくなります。

エナメル質は外部刺激から歯を守る役割を担っているため、歯がしみる状態が続く場合は、自己判断で受診頻度を増やすのではなく、歯科医院で原因を確認することが大切です。
ブラッシング圧や歯ぐきの状態など、別の要因が関係している場合もあります。

歯ぐきへの過剰な刺激による痛みや出血

歯ぐきはデリケートな組織のため、短期間に何度も刺激を受けると、痛みや出血が起こることがあります。
特に炎症がある状態では、器具の刺激によって腫れやしみる感じが出やすくなることがあります。

また、出血は歯周病などのサインである場合もあるため、「いつもより痛い」「数日たっても出血が続く」といった場合には、そのままにせず歯科医院で相談することが大切です。
必要に応じて、処置の間隔や内容、日常のケア方法を見直すとよいでしょう。

歯の表面の傷により着色しやすくなることがある

見た目をきれいに保ちたいからといって、頻繁に研磨を伴う処置を受けたり、日常的に強い力で歯みがきをしたりすると、歯の表面に細かな傷ができることがあります。

その結果、かえって着色汚れが付きやすくなる場合もあります。
着色が気になる場合は、回数を増やすのではなく、コーヒーや紅茶、喫煙習慣、歯みがき方法など原因を確認したうえで、適切なクリーニング方法や間隔を相談することが大切です。

【状態別】歯のクリーニングに通う適切な頻度とは?

歯のクリーニングに通う頻度は、一律ではありません。
健康維持を目的とする方と、虫歯や歯周病のリスクが高い方とでは、適した通院間隔が異なることがあります。

必要以上に回数を増やすと負担になる場合もあるため、目安を知ったうえで、最終的には歯科医院の判断に合わせて決めることが大切です。

健康な口腔状態であれば「3〜6か月に1回」が一つの目安

お口の状態が比較的安定している場合、歯のクリーニングは3〜6か月に1回程度が目安とされることがあります。
ただし、歯石の付きやすさや歯周病のリスク、生活習慣などによって適切な頻度は変わります。
定期的に専門的なケアを受けることで、虫歯や歯周病の予防につながる可能性があります。

一方で、「もっと頻繁に通ったほうがよいのでは」と自己判断するのではなく、検査結果をもとに適した間隔を提案してもらうことが大切です。

虫歯や歯周病のリスクが高い人は「1〜2か月に1回」が提案されることもある

虫歯や歯周病のリスクが高い場合には、状態に応じて1〜2か月に1回程度の受診が提案されることがあります。
これは、歯垢や歯石がたまりやすかったり、炎症が起こりやすかったりする場合、短い間隔で経過をみる必要があるためです。

例えば、歯周病治療中の方、歯並びの影響で磨き残しが出やすい方、全身状態によって口腔内の管理が重要な方などでは、通院間隔が短くなることがあります。
頻度は自己判断で決めず、歯科医師や歯科衛生士の指示に沿って通うことが大切です。

毎月の通院が適しているとは限らない

月1回のクリーニングが必要かどうかは、お口の状態や処置内容によって異なります。
健康な状態で、毎回強い刺激を伴う処置を受けると、歯や歯ぐきへの負担が大きくなることがあります。

一方で、歯周病治療中など、月1回の通院が適しているケースもあります。
そのため、「毎月通うべき」「毎月は多すぎる」と一律に判断するのではなく、目的や処置内容を確認したうえで頻度を決めることが重要です。

歯科医院で受けられるクリーニングの種類と具体的な内容

歯科医院で行うクリーニングにはいくつかの種類があり、目的やお口の状態に応じて内容が異なります。
歯石を除去する処置もあれば、歯周ポケットの深い部分を清掃する治療、着色除去や歯面清掃を目的としたものもあります。

ここでは、代表的な処置について解説します。

専用器具で歯石を除去する「スケーリング」

スケーリングは、専用の器具を用いて歯の表面や歯ぐきの近くに付着した歯石を除去する処置です。
歯石は歯垢が硬くなったもので、歯みがきだけでは取り除きにくく、放置すると歯周病や口臭の原因になることがあります。

必要な範囲の歯石を除去する処置として広く行われていますが、歯や歯ぐきの状態によっては、一時的にしみたり違和感が出たりする場合もあります。
歯石の付着状況には個人差があるため、検査結果に応じて受診間隔を決めることが大切です。

歯周ポケットの奥を清掃する「ルートプレーニング(SRP)」

ルートプレーニング(SRP)は、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や汚れを、治療の一環として除去する方法です。
歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症だけでなく、歯を支える骨に影響が及ぶこともあるため、表面だけでなく深い部分の清掃が必要になる場合があります。

SRPでは、歯の根の表面を整えて汚れが再付着しにくい状態を目指します。
処置の範囲や回数は状態によって異なり、必要に応じて麻酔を使用することもあります。

詳しい内容は、事前に説明を受けて確認しておくと安心です。

専門機器で歯面を清掃する「PMTC」

PMTCは、専用の機器やペーストを使って歯の表面を清掃し、着色や汚れを取り除いてなめらかに整える方法です。

コーヒーや紅茶、たばこなどによる着色が気になる方では、見た目の変化を実感しやすいことがあります。
また、日常の歯みがきでは届きにくい部分を専門的に清掃することで、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

ただし、目的に合わない頻度で受けると負担につながることもあるため、着色の程度や歯ぐきの状態に合わせて間隔を決めることが大切です。

歯のクリーニングにかかる料金相場|保険適用と自費の違い

歯のクリーニングにかかる費用は、保険診療か自費診療かによって異なります。
一般的に、治療として必要と判断される処置は保険適用となることがあり、着色除去や見た目を整えることを主な目的とした処置は自費診療となることが多いです。

ただし、実際の費用は処置内容や検査の有無、医院ごとの設定によって異なるため、受診前に確認しておくと安心です。

保険適用となる場合の考え方と費用の目安

保険診療でクリーニングを受けられるのは、歯周病の治療や管理の一環として必要と判断された場合などが中心です。

例えば、歯石除去や歯周病の検査・処置などがこれに含まれることがあります。
自己負担額は、負担割合や実際に算定される診療内容によって変わります。
そのため、「保険でいくらかかるか」は一律ではなく、受診時に検査や処置内容を確認したうえで案内を受けることが大切です。

自費診療は着色除去や仕上がりを重視したい場合に選ばれる

自費診療のクリーニングは、着色汚れの除去や歯面のなめらかさなど、見た目や快適さを重視したい場合に選ばれることがあります。
保険診療に比べて、時間をかけて丁寧に施術するメニューが用意されていることもあります。

ただし、自費クリーニングは歯そのものの色を変える施術ではありません。
料金は内容や所要時間、使用機器などによって差があるため、施術前に内容・回数・費用総額を確認しておくことが大切です。

歯のクリーニングは医療費控除の対象になることがある

歯のクリーニング費用が医療費控除の対象になるかどうかは、その処置が治療目的かどうかによって判断されます。
歯周病治療の一環として行われた処置などは、対象となる場合があります。

一方で、審美目的が中心のメニューは対象外と判断されることもあります。
申告の可否について迷う場合は、領収書や明細の記載内容を確認し、必要に応じて税務署や税理士へ相談すると安心です。

歯科医院だけじゃない|自宅でのセルフケアの「やりすぎ」にも注意

「やりすぎ」による負担は、歯科医院でのクリーニングだけでなく、毎日のセルフケアでも起こることがあります。
丁寧に磨こうとして力を入れすぎたり、研磨性の高い歯みがき粉を頻繁に使ったりすると、歯や歯ぐきに負担がかかる場合があります。

また、市販の器具を自己流で使用することで、歯面や歯ぐきを傷つけてしまうこともあるため注意が必要です。

歯ブラシを強く当てすぎるオーバーブラッシング

歯ブラシを強く押し当てて磨くオーバーブラッシングは、歯や歯ぐきを傷つける原因になることがあります。
力を入れたほうが汚れが落ちるように思われがちですが、実際には歯の表面がすり減ったり、歯ぐきが下がったりすることがあります。

歯ブラシは強くこするのではなく、軽い力で小刻みに動かすことが基本です。
毛先が広がりにくい歯ブラシを選び、鉛筆を持つような感覚でやさしく磨くと負担を抑えやすくなります。

研磨剤入り歯みがき粉の使いすぎによる歯面への負担

研磨剤入りの歯みがき粉を頻繁に使い、さらに強い力で磨くと、歯の表面に負担がかかることがあります。
その結果、知覚過敏が起こりやすくなる場合もあります。
着色が気になる場合でも、量や回数を増やすのではなく、製品の特徴に合わせて適切に使うことが大切です。

必要に応じて、研磨性が控えめな製品との使い分けを検討するとよいでしょう。

市販のスケーラー類を自己流で使うリスク

市販のスケーラーや類似器具を自己流で使うと、歯や歯ぐきを傷つけるおそれがあります。
歯石の付き方や位置には個人差があり、器具を当てる角度や力を誤ると、歯面に傷がついたり、歯ぐきから出血したりすることがあります。

また、歯石だと思っていた部分が、実際には歯の根元の露出だったというケースもあります。
自宅では、歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使って汚れをためにくくすることが基本です。

歯石が気になる場合は無理に取ろうとせず、歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

まとめ|歯のクリーニング頻度とリスクを正しく知ろう

歯のクリーニングは、虫歯や歯周病の予防、口腔内を清潔に保つために役立つケアです。
一方で、お口の状態に合わない頻度で繰り返したり、必要以上に強い刺激を加えたりすると、歯がしみる、歯ぐきが痛む、着色しやすくなるといった負担につながることがあります。

適切な頻度は人それぞれで、健康な方では3〜6か月に1回程度、リスクが高い方では1〜2か月に1回程度が目安になることもあります。
ただし、実際にはお口の状態や治療内容によって異なるため、歯科医院で確認しながら決めることが大切です。

「自分に合ったクリーニングの頻度がわからない」
「しみる感じがあって不安」
「どの処置が必要なのか知りたい」

迷ったら、枚方市樟葉のたかぎ歯科クリニックへご相談ください。
歯ぐきや歯面の状態を確認しながら、負担を増やさず清潔さを保つペースを一緒に決めていきます。
電話(072-855-4618)、LINE予約WEB予約
に対応しています。



この記事の著者 高木 一徳

医療法人たかぎ歯科クリニック 院長
歯学博士|大阪歯科大学 卒業

大阪歯科大学大学院にて補綴・顎関節症を研究後、京都市の歯科医院で多数の患者を診療。
「悪くなってから治す」の繰り返しを変えたいという思いから、2005年に予防を重視した当院を開業。
現在はワンコインホワイトニングや審美治療にも注力し、年齢を問わず美しい口元づくりをサポートしている。
スタッフと共に学び続け、より良い治療とホスピタリティ向上に努めている。

経歴
平成7年 大阪歯科大学 卒業
平成11年 大阪歯科大学大学院 修了(京都市の歯科医院で勤務)
平成12年 大阪歯科大学欠損歯列補綴咬合学講座 講師
平成17年 たかぎ歯科クリニック 開業

所属学会
日本補綴歯科学会
日本顎関節学会
日本審美歯科学会
抗加齢歯科医学研究会
ドライマウス研究会



医療法人たかぎ歯科クリニック:https://www.takagi-dc.jp/

〒573-1121 大阪府枚方市楠葉花園町15-1 くずはモール本館1F
電話:072-855-4618

交通アクセス
電車でお越しの方:
京阪本線「樟葉駅」改札出て正面のくずはモール本館へ

PAGE TOP