ジルコニア vs セラミック vs ハイブリッドセラミック|違いと選び方をわかりやすく解説

      2025/06/20

枚方市樟葉の歯医者、たかぎ歯科クリニックでジルコニア vs セラミック vs ハイブリッドセラミック|違いと選び方について解説

こんにちは。枚方市樟葉の歯医者、たかぎ歯科クリニックです。

「白くてきれいな歯にしたいけれど、どの素材を選べばいいのかわからない」
「ジルコニアとセラミックって何が違うの?」
「費用も耐久性も気になる…自分に合った素材はどれ?」

そんな疑問をお持ちの方のも多いのではないかと思います。

この記事ではセラミック治療でよく使われる3つの素材

「ジルコニア」
「セラミック(オールセラミック)」
「ハイブリッドセラミック」

の違いを、わかりやすく解説します。
素材ごとの特徴を理解することで、見た目も機能も満足できる「自分に合った治療法」を選びやすくなります。

 

セラミック治療とは?基本のおさらい

セラミック治療とは、むし歯や欠けた歯を治療したあとに、天然の歯のような白く美しい人工歯(被せ物・詰め物)を装着する治療です。
使用する素材によって見た目・強度・費用・寿命などが大きく異なります。
今回紹介する3つの代表的な素材は以下の通りです。

素材名 主な特徴

ジルコニア

非常に硬くて丈夫。審美性も良好。やや高価。

オールセラミック

見た目が非常に美しく、透明感が高い。前歯に最適。

ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンの中間素材。コストが抑えやすい。

 

各素材の違いを詳しく解説

ジルコニアとは

枚方市樟葉の歯医者、たかぎ歯科クリニックでジルコニア vs セラミック vs ハイブリッドセラミック|違いと選び方について解説

ジルコニアは、人工ダイヤモンドにも使われる「酸化ジルコニウム」を原料とした非常に硬く丈夫な素材です。


特徴

◎ 強度が非常に高く、奥歯やブリッジにも適している
◎ 金属アレルギーの心配がない
◯ 審美性も一定水準以上(ただしオールセラミックにはやや劣る)
△ 表面の硬さにより、対合歯(かみ合う歯)を傷つけることがある
△ 色調の再現性(透明感)はやや控えめ


おすすめの症例

奥歯や力がかかる部位の被せ物

長期間の使用を想定する方

金属を使いたくない方

 

オールセラミックとは

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オールセラミックは、金属を一切使わず、100%セラミックだけで作られた補綴物(かぶせ物・詰め物)です。
見た目の美しさが特に優れており、審美治療の第一選択にされることが多い素材です。

特徴

◎ 天然歯に近い透明感・自然な白さ
◎ 金属を使わないため、歯ぐきの変色が起こらない
◎ アレルギーリスクなし
△ 強度はジルコニアよりやや劣る(特に奥歯)
△ やや高価(前歯向き)

おすすめの症例

前歯や笑ったときに見える歯

審美性を最優先したい方

金属アレルギーのある方

 

ハイブリッドセラミックとは

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ハイブリッドセラミックは、セラミックと樹脂(レジン)を混ぜ合わせた素材です。
保険適用のCAD/CAM冠にも使われるなど、費用を抑えつつ見た目も意識した治療が可能です。

特徴

◯ セラミックより安価
◯ 柔軟性があり、歯や噛み合わせへの優しさがある
△ 経年劣化や変色が起こりやすい(5〜7年程度が目安)
△ 透明感・審美性は他2種より劣る
△ 削れやすい(咬耗)

おすすめの症例

比較的短期的な補綴物の治療を考えている方

費用を抑えたい方

 

素材ごとの比較チャート

項目/素材 ジルコニア オールセラミック ハイブリッドセラミック

強度

◎ 非常に高い

◯ 高い

△ やや低い

審美性(見た目)

◯ 高い

◎ 透明感あり

△ やや劣る

金属アレルギーの心配

◎ なし

◎ なし

◎ なし

耐久性・寿命

◎ 長持ち

◯ 割れることがある

△ 短め(劣化あり)

費用感(自由診療の場合)

高い

高い

比較的安い

おすすめ部位

奥歯・ブリッジ

前歯・審美治療

臼歯部(短期)、費用重視

 

実際の選び方のポイントを詳しく解説

セラミック素材を選ぶときは、単に「高いから良い」「安いから不安」というだけで判断するのではなく、次の4つの視点で考えると、ご自身に合った素材が選びやすくなります。

 

① 部位(前歯か奥歯か)で選ぶ

前歯(目立つ部分)に使うなら

オールセラミックが第一候補。
透明感や自然な白さに優れており、周囲の歯と違和感なく調和します。


奥歯(噛む力が強い部分)に使うなら

ジルコニアが適しています。
非常に硬く割れにくいため、食事のときの強い力にも耐えます。


奥歯でもコストを抑えたい場合は?

ハイブリッドセラミックという選択肢も。
ただし、すり減りやすいため「仮の詰め物」のような使い方が現実的です。

 

② 審美性をどのくらい重視するか

自然な見た目を最優先するなら

オールセラミック
天然歯に近い透明感・光の透け感・白さが特徴。とくに女性や営業職の方に人気です。


ある程度白ければOK(前歯でなければ)

ジルコニアでも十分。
以前よりも審美性が向上しており、「見た目と強さのバランス」が取れています。


とにかく費用を抑えて白くしたい方

ハイブリッドセラミック
見た目は少し劣りますが、保険診療よりは断然きれいに仕上がります。

 

③ 予算に合わせて現実的に選ぶ

長期間トラブルなく使いたいなら

最初からジルコニアかオールセラミックがおすすめ。
初期費用はかかりますが、5〜10年以上の使用を考えると結果的にお得になることも。


まずは短期間だけ使ってみたい・将来の入れ替えを予定しているなら

ハイブリッドセラミックで様子を見るのも選択肢。
将来的にジルコニアへ交換する方もいらっしゃいます。

 


④ 歯ぎしり・噛みしめの有無で判断

歯ぎしり・くいしばりが強い方は

オールセラミックは割れやすいため注意!
ジルコニアを優先。硬くて丈夫なので破折リスクが低くなります。
※マウスピースの併用も推奨されます。

かみ合わせが弱い方・高齢者など

ハイブリッドセラミックのようにやや柔らかい素材が向いている場合もあります。

 

選び方を迷ったら…

実際は、これらの要素が「複合的に絡んでいる」ことが多いため、患者さまが自分で最適解を選ぶのは難しいこともあります。
当院ではカウンセリングの際に以下のようなポイントを丁寧にお聞きしています。

治療する歯の場所(前歯 or 奥歯)

仕上がりに対するご希望(自然さ・白さ)

使用予定期間(短期 or 長期)

噛む力・生活習慣(歯ぎしり等)

ご予算・保険適用の有無

これらを総合的に判断し、「見た目・機能・費用」のバランスが取れた最適な素材をご提案いたします。

 

よくある質問(Q&A)

Qハイブリッドセラミックは安いですが、すぐにダメになりますか?
Aすぐに壊れることはありませんが、数年で着色・変色する傾向があります。長く使いたい場合は他素材が適しています。
Q見た目の自然さで言えばどれが一番ですか?
Aオールセラミックが最も自然な見た目を再現できます。特に前歯に使用すると周囲の歯となじみます。
Q金属アレルギーが心配なのですが…
Aご安心ください。今回ご紹介した3つの素材はすべてメタルフリーで、金属アレルギーの心配はありません。

 



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