虫歯があるとホワイトニングができない?その理由や対処法を解説
2025/05/20

こんにちは、枚方市楠葉の歯医者、たかぎ歯科クリニックです。
歯の美しさを保つ方法の一つとして、ホワイトニングがあります。
しかし、ホワイトニングを受けるためにはいくつかの条件があり、例えば虫歯があると基本的にはホワイトニングを受けることができないのをご存知でしょうか?
今回は、ホワイトニングの基本や施術ができない口腔状態などについて解説します。
ホワイトニングとは

ホワイトニングは、歯をより白く美しい状態にするための審美治療の一つです。
年齢や生活習慣、飲食物によって黄ばんでしまった歯を、専用の薬剤と機器を使用して漂白します。
表面的な着色を落とすだけでなく、歯そのものの色を改善することを目的としている施術です。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を受けるタイプのホワイトニングです。
高濃度のホワイトニング剤と専用の光照射器を使用して歯を白く整えます。
歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため、リスクが少なく変化を実感しやすいのが特徴です。
一般的には、1回~3回程度の施術で色の変化を感じることができますが、その分費用は高めになります。
ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、患者さん自身が自宅で行うホワイトニングです。
自分の歯型に合わせて作ったマウスピースに低濃度のホワイトニング剤を注入し、一定時間装着することで歯を白くします。
時間はかかりますが、じっくりと徐々に色を改善するため、自然な仕上がりになります。
また、通院の頻度が少ないため、ライフスタイルに合わせやすいことも利点です。
その反面、自己管理が必要であり、正しい方法で行わないと変化が感じられない場合があります。
サロンホワイトニング
サロンホワイトニングは、歯科医院ではなく美容サロンで行われるホワイトニングです。
歯科医院とは使用できる薬剤が異なるため、歯そのものの色を白くすることはできません。
費用負担が小さめであるという利点がありますが、作用の持続性や安全性にばらつきがあることに注意が必要です。
ホワイトニングができない場合とは
虫歯や歯周病がある

ホワイトニングは、虫歯や歯周病がある場合には基本的に行うことができません。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、虫歯が進行する可能性が高まるからです。
虫歯は歯のエナメル質を破壊するため、歯の内部が外部環境にさらされやすくなり、こうした状況でホワイトニング剤を使用すると、化学薬品が虫歯によって露出した内部組織に直接接触してしまい、歯の神経に痛みや過敏を引き起こす可能性があります。
さらに、虫歯の治療で入れた詰め物や被せ物は、ホワイトニングの過程で使用される強力な薬剤による影響を受けやすく、取れるリスクがあります。
それにより、ホワイトニング後に色の不一致が生じることも懸念されます。
そのため、ホワイトニングを考えている場合は、事前に歯科医師による診察を受け、問題となる虫歯がないかをチェックすることが大切です。
知覚過敏
知覚過敏の症状がある場合、ホワイトニング剤が原因で症状が一時的に悪化することがあります。
そのため、知覚過敏がある場合は事前に歯科医師に相談し、対策を講じたうえで施術を受けましょう。
妊娠中・授乳中の方

妊娠中や授乳中の女性は、体調が変化しやすく、ホワイトニングで使用する薬剤が胎児や乳児に影響を与える可能性もゼロとはいい切れません。
そのため、妊娠中や授乳中の女性に対するホワイトニングはお断りしている歯科医院が多くなっています。
歯にひびが入っている
歯にひびが入っている場合、ホワイトニング剤がひびを通して内部の神経に達し、痛みやさらなるダメージを引き起こす可能性があります。
このため、ひびが見つかった場合は、まずその修復を優先し、治療が完了してからホワイトニングを行うことになります。
無カタラーゼ症
無カタラーゼ症という遺伝性の疾患は、身体が過酸化物を処理する能力に制限があるため、ホワイトニング剤として一般的に用いられる過酸化水素が使用できません。
このため、原則としてホワイトニングは受けられませんが、ホームホワイトニングであれば受けられる可能性があります。
光線アレルギー
光が原因となるアレルギーを持つ方には、光照射を伴うオフィスホワイトニングは推奨されません。
光によってアレルギー反応が起きる恐れがあるためです。光照射を伴わないホームホワイトニングなどであれば、受けることが可能です。
ホワイトニングができない歯とは
詰め物や被せ物などの人工歯
詰め物や被せ物は天然の歯とは異なり、ホワイトニング剤が作用しません。
そのため、ホワイトニングをしても周囲の天然歯が白くなるだけで、人工物はそのままの色から変わらず、バランスが悪くなってしまいます。
テトラサイクリンの影響で変色した歯
テトラサイクリン系抗生物質の服用歴がある方は、歯に変色が見られることがあります。
これは、ホワイトニングでは改善が困難です。
神経のない歯
根管治療を行った神経のない歯は、ホワイトニングで色を変えるのは困難です。
白くしたい場合にはほかの方法を選ぶことになるため、歯科医師とよく相談するようにしましょう。
金属によって変色した歯
金属の詰め物や被せ物によって変色した歯も、ホワイトニングで改善することはできません。
メタルの化学反応によって起きた変色は、補綴物を変えるなどほかの方法を選択することになります。
それでも歯を白くしたい場合の対処法
虫歯・歯周病などの治療を済ませる

虫歯や歯周病がありホワイトニングができない場合は、まずはそれらの治療を完了させましょう。
「どうしてもこの日までに歯を白くしたい」など希望がある場合には、スケジュールを組み立てる必要がありますので、余裕を持ったスケジュールで歯科医師に相談しましょう。
ホワイトニング以外の審美治療を検討する

ホワイトニングが適さない場合は、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの審美補綴治療を検討してみましょう。
これらは、歯の表面を薄い人工素材で覆ったり、歯全体に白い補綴物を被せたりすることで、色を改善する方法です。
まとめ

ホワイトニングをリスクなく行うためには、まずは虫歯やほかの口腔トラブルに対処し、口腔環境を整えることが大切です。
また、ホワイトニングができない場合も、代替案で美しい歯を手に入れられる可能性があります。
歯の健康と美しさを両立させるため、総合的なアプローチで口腔ケアに取り組んでいきましょう。
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